ロシアの怪しい大金持ちと、
ロンドンのお洒落地域クラブチームのアンビバレンツなタッグに
ドンズバではまったモウリーニョ。
ポルトを欧州チャンプにしたところから始まって、
チェルシーに来てからは数年前のバルサとの試合をピークに
そのビッグマウスっぷりと、
有言実行のスタイルが嫌われれば嫌われるほど、面白かった。
正直言って今シーズンの補強には?であったが、
それ以外は数多くの伝説を見させてくれた、、、が、
そんなモウリーニョ&チェルシーもこれで終わり、かもしれない。
そう、今回もCLではチェルシー決勝進出ならず、であった。
昨年までのモウリーニョだったら
例えばカルバーリョが怪我であっても、
ジョーコールもロッベンもショーンライトもいたのだから
もう少し仕掛けてきたはずだ。
それが?打つ手ナシ????????
ま、負けた時は往々にして?な部分ばかりが目立つ。
負のムードはゲーム前から画面でもわかるぐらいプンプン漂っていた。
1昨年の敗れたアンフィールドでもこうじゃなかったし、
ましてやその前の年のカンプノウでもこうじゃなかった。
始まる前はもっとワクワク感があった。
今朝はここ一番のために大金を投じたはずのバラックもいなければ、
シェフチェンコもいない。
シェフチェンコは(スタンドに)いるにはいたがその姿はどう見ても寂しげであった。
(そういえばアブラモビッチはいたのか?)
彼とバラックはリーグではダメでもこういった一発勝負には強いはずだから、
という思いで上層部はとった、あるいはモウリーニョを説得させた筈だろうし、
サポーターもそれだけで納得してた。
それが怪我、、、今シーズンの責任をこの2人が負う羽目になるのはまず間違いない。
それだけの報酬をもらっているのだから、当然だ。
それを表すかのようなシェフチェンコの姿、、、、。
ついこのあいだまで誰も止められなかったドログバも、
身体は絶好調なようだが、ここ数試合であまり点をとれていない。
おまけにカルバーリョが怪我したことでエッシェンも攻撃に加われない。
さらにアンフィールドのただならぬ雰囲気&
リバプールの主力選手はそのほとんどが先週末のリーグ戦はオフ。
休養万全である。
どう見ても有利はリバプールだ。
逆にそれがチェルシーに有利になるんじゃないか、、、とさえ思った。
実際PKになるまで、リバプール優勢なのに、チェルシー、ギリギリでふんばっていた。
オフサイドに救われたゴールもあった。
今回ばかりは審判も味方していた。
それでも負けた。
分岐点は先週末。
リーグでよもやの分け&追いかけるマンUの逆転勝ち。
マンUが負けてる時はスタンドは盛り上がり、逆転すると即座に静まりかえる。
チェルシーの選手及びモウリーニョは身体は現地で戦いながら、
心はふたつの地を行ったり来たりしていたわけだ。
気合いが分散してしまう。
さらに遡ればその前の週のリーグ戦。
マンUが分けたことにより、
翌日の試合に勝てば優勝に近づいたにも関わらず分けてしまった。
メンタルな部分を矯正するのに長けたモウリーニョでも、
そうなのか、、と、思わざるをえないものがあった。
たらればは無し、にしたいが、
あの時マンUだけ勝ってれば、
先週末のボルトン戦はリバプールのように捨てて、
このCLにだけフォーカス出来た、かもしれない。
そうすればカルバーリョも怪我することは無かったし、
シェフチェンコにしてもロンリーガイっぷりを世界中にさらすことは無かっただろう。
いずれにしろ、
チェルシーの失敗は
シーズンはじめのシェフチェンコ&バラック獲得にはじまって、
今冬のディフェンス補強無し等々に行き当たる。
特に後者はモウリーニョが強力に推していたにも関わらず受け入れられなかったことで、
ロシア富豪とコーチの蜜月に亀裂が生じた原因とされている。
そんな中でモウリーニョはよくやったと思う。
ただひとつ今回わかったのは
モウリーニョよりもベニテスの方が一枚も二枚も上手だということ。
PKが始まった途端芝の上であぐらかいて見守る図太さが如実。
リーグ戦はギリギリかもしれないが、
大一番のCLではここ3年で決勝進出2回。うち1回はチャンプ。
今度だってわからない。もしかしたら、もしかする。
大耳はすぐそこだ。